おしらせ

大雨災害のお見舞いとお願い

2025年8月11日(月曜)

跡見学園女子大学教授
(一社)福祉防災コミュニティ協会代表理事
鍵屋 一


令和7年7月、8月の九州地方、中国地方、北陸、東北等で大雨災害で被災された方に心からお見舞いを申し上げます。

8月というのに線状降水帯が発生し、しかも明日にかけて再び大雨になるとの予報です。 土中に雨の量が多い時に強い雨が降ったり、その雨が収まった後でも土砂災害が発生する可能性があります。

救助活動をされている方々におかれましても、引き続き厳重にご注意くださいますようお願いいたします。

被災者のみなさまは、大切なご自宅が浸水や土砂による被害を受けて呆然とされていることと存じます。
そして、できるだけ急いで片付けようとされるかもしれません。
でも、片付けは少し落ち着いてからで大丈夫です。
暑い中で外でがんばりすぎると熱中症も心配です。
近所の方と話をされながら、ゆっくりと進めてください。

なお、急いでやるべきことは、家の四方から被害の写真を撮り、証拠を記録することです。
まもなく、ボランティアが駆けつけてくれますので、遠慮なく支援をお願いしてください。

また、高齢者・障がい者等の支援のため、自治体、福祉関係者、自主防災会の方には、従来の対策とともに以下のことにも取り組んでいただけますよう切にお願いいたします。

わかりやすいお役立ち資料

日常生活を取り戻そうと考え始めたときに有効です。
イラストが多く、保険の請求、浸水した家屋の泥出し・乾燥などのポイントがとても分かりやすいです。

チラシ版(A4版4頁)

水害被害にあった際の必要最低限の情報を掲載しています。
まずはこれを印刷して配布をお願いいたします。

冊子版(A5版32頁)

冊子版では、写真やイラストを用いて、

  1. まずは落ち着いて(ある程度の期間がかかるので慌てずに)
  2. 必要な手続き(役所や保険会社、税務署など手続きもいろいろ)
  3. 家屋のかたづけと掃除(何をどうすればいいのか写真とイラストで解説)
  4. 水害からの生活再建「私の場合」(被災者の生の声を掲載)

という構成で、水害にあった際の対応について情報を掲載しています。

冊子・チラシを補完する「水害後の家屋への適切な対応」(A4版4頁)

これまでの冊子・チラシを補完するため、より具体的な水害後の家屋への適切な対応が書かれています。
直後の応急対応にはとても役立つものです。

 

上記、すべては以下からダウンロードできます。

トイレトレーラー派遣やトイレ対策

被災者にとってはもちろんですが、支援者にとってもトイレは非常に重要です。
停電や断水で水洗トイレが使えない場合は、全国の22自治体が整備したトイレカーの派遣を受けられます。

生活再建を考えるときに

災害にあわれた方へ向けて、被災後に必要な支援制度や行動手順などをわかりやすくまとめた情報ページです。

書籍『被災と共災のすすめ』は、制度の運用など微妙な点まで解説された素晴らしい書籍です。特に、行政職員には読んでいただきたい。法制度は人を助けるためにあります。できるだけ柔軟に運用しましょう。


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